昨日ご講師直筆の書を貰ったYさんから電話がありました。帰宅してお仏壇に座り、仏さまと亡きご主人に報告したそうです。「嬉しくて、そして少し悲しくて涙が出ました」と。こんな年寄りが貰ってしまっていいの?ともおっしゃいます。
ご主人を亡くされて一人暮らしをしているYさんが貰ってくれて、とても良かったと思っています。
年を重ねると言うことは、大変な事、辛い事も多くなってきます。よくお寺は若い人が来なくてダメだと言われますが、年を取ったからこそ分かることがあります。
「老・病」が身近になり、失うものも多くなったからこそ、より必要なものが分かることでしょう。
家に帰ってご主人と喜びを分かち合うことは叶いませんが、きっとより一層、「一人ではない!」とお仏壇の前で思われたことでしょう。
改めて、これからの支えになる良い書があたって良かったです!
Yさんは昨日お参りできなかった「寺とも」さんにも電話で報告したそうです。年を取ってこその友だちもお寺にはいっぱいいます。どこを向いても、「一人」ではないと思えるお寺でありたいものです。